裏庭ビオトープに植えた、ヘビイチゴが可愛い実をつけました。
この近くの空き地や斜面には、よく生えている植物で、見ての通り実も可愛いため、なんだか散歩に行くたびに、ランナーの先っぽをもらってきて植えていたら、けっこうな数になってしまいました。
今のところ、ビオトープ内では一番、占有面積の広い植物になってしまっています。
ヘビイチゴっていうと、なんだかヘビを呼びそうだとか、実が食べられない、いまいち利用価値の少ない植物っていう風にとられがちですが、在来種の中でグランドカバーに使える種としては、なかなかなものです。
入手しやすさといい、育てやすさといい、実の可愛さといい、花の可憐さといい、販売されているグランドカバーとしての園芸植物に決して引けをとらないと思います。
ランナーで殖えるので、石垣や砂利の上にも這わせることが出来ますし、その先端を誘導してやれば、生える範囲もある程度抑制できます。
年中緑ですから、他の植物の抑制効果も充分。
ムラサキサギゴケやキジムシロ、カキドオシなんかも悪くないですが、殖えにくかったり殖えすぎたり、花の時期が短かったり・・・・・やっぱし、オススメはヘビイチゴ、ですかね。
なにより、少々都会化していても、河川敷や線路脇などに行けば見あたるというのもメリットですね。あまり知られていませんが、ヘビイチゴにも地域性があって、変異個体や亜種、別種(ヤブヘビイチゴなど)が見つかっているので、うかつに移動は出来ませんが、徒歩でご近所からいただいて来れるようなら、そんな心配はいらないわけです。
首題のヘビイチゴが地域生態系を救うってのは、まず一つにはこのこと。
園芸種や外来種を使用しなくても、身近な野生植物で、グランドカバーが出来てしまう。
これはなかなかすごいことです。
よく使用されている園芸種やハーブでも、意外と繁殖力が強くて野外に逸出して、野生化してしまっているものが見られますからね。特に、ミントの仲間やレッドクローバーなどはあちこちで逸出個体を見かけます。
そして、もう一つはグランドカバーとして植物を使えば、除草剤などの使用頻度も減らせますし、コンクリで地面を固める必要もなくなるということです。
除草の手間が省けるというのは、ガーデンの管理では本当に助かることです。
さらに、ヘビイチゴの実は酸味が無くて、人間にはいまいちですが、昆虫や鳥など、色々な生物の食べ物にもなりますしね。
あ、ヘビイチゴの実も食べられないと言っても、酸味がなくカスカスしているだけで、毒があるワケじゃないですから、たくさん集めてレモン果汁を加えてジャムにすれば、人間にも食べられるようですけど、私はまだ食べたことはありません。
イチゴのジャムと違った独特の香りは、作る価値ありだとか。機会があればチャレンジしてみたいものです。
さて、非常にいいことずくめのヘビイチゴなんですが・・・・・
どうも最近、「幸せのワイルドストロベリー」と称して、園芸店で販売もされているようですね。
まぁ、違法ってワケじゃなし、営業妨害もしたくないので、それがいいとか悪いとかは申しませんが・・・・・・・。
前述しましたように、ヘビイチゴは在来種ですが、地域変異や亜種、別種がまだまだ見つかる可能性の高い、地域性の強い植物でもあるわけです。
もしも、ヘビイチゴが近くに自生している人が、それを知らずに、販売されているワイルドストロベリーを購入してきて植えちゃうと、交雑して本来の地域の特徴は分からなくなってしまいます。
また、同じ地域の親種苗から殖やした個体ばかりが流通すれば、日本中で同じ地域のヘビイチゴばかりが殖やされ、地域性は次第に無くなっていくわけですね。
ですから、ヘビイチゴを植えてみようかなー
なんて思われた方は、ぜひ、まずご自宅の周囲を探してみて下さい。
河川敷、公園、山沿いの斜面、林縁、線路脇・・・・少しでも緑の残っているところには、ヘビイチゴは生き残っている可能性があります。
それが見つからない時には・・・・もし、グランドカバーを購入されるなら、できればヘビイチゴでなく、シロツメクサや、四季なりイチゴのような園芸種を植えて欲しいですね。
何故なら、シロツメクサはすでに見つからない場所がないくらい、帰化していますから生態系への影響は低いです。
また、四季なりイチゴのような園芸種は、性質的に帰化しにくかったり、万一逸出しても見分けやすいので、駆除も出来ますから。
どちらも、ヘビイチゴに勝るとも劣らない優秀なグランドカバーですしね。
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