少し前にどっと雪が降った時に撮った、山の写真です。
なかなかの景観。
しかし、積雪量は少ないものの、なかなか春になりません。やっと今日から3月ですが、昨日までの青空はどこへやら。昨夜はすごい風と雷で、今朝からじめっとした、日本海側特有のイヤな空模様です。
さて、天気の話ばかりしていてもなんですから、少しビオトープの話を。
やっぱり、どうも「ビオトープ」っていうと、屋外に水盤作って、水草植えて、メダカ放して・・・っていうふうに思う人が多いようですね。
まぁ、言葉は使ったモン勝ちですから、日本語における「ビオトープ」は、そのうちそうなってしまうのかも知れません。
でも、本来の意味では、生き物が生息していれば「生物の(ビオ)」+「(場所)トープ」なわけで、池も水草も必要条件ではありません。
極端な話、手をかけていない草ぼーぼーの庭に、「バッタ・コオロギ ビオトープ」なんていう看板を立てるだけでも、充分なビオトープになるわけです。
でも、そういうビオトープって見ませんよねー??
何でかっていうと、やっぱし観察者にとって、水面を眺めるっていうことで、視点を絞りやすいことと、人間にとっては、綺麗な水場ってのは、なぜか落ち着くからではないかと思います。
実際、綺麗な水をたたえた池の畔ってのは、落ち着きますよね。
また、水があると、魚類を放せるってことだけでなく、そうした常時小さな水面があるって状況は、自然界ではなかなか少ないので、昆虫、両生類、鳥類など、けっこう多くの生物が、その場所を利用しやすくなります。
つまり、いろんな生き物がやって来やすくなるわけですね。
例えば、洗面器に水を張っておくだけでも、けっこう小鳥が来たりします。
水浴びや水飲みをしようとしても、道路上の水たまりでは安心できないし、河川や沼は水量が多すぎ、しかも、外敵のことも考えると、安全で清潔な水たまりってそう多くはないのです。
しかも、雨の多い時期ならまだしも、乾燥する時期にはどこを探してもありません。
野鳥を呼ぶには、餌の少なくなる冬期に餌台を置くのが一般的ですが、乾燥する時期に水飲み場を作ってやるのも、手っ取り早い方法です。
餌を用意するのと違って、コストも手間もかからないですしね。
やる場合の注意点は、猫などに襲われにくいように、地面より高い場所に作ることですね。ベランダならそのままでも良いでしょうが、庭の場合は、地面から1mほど高い場所に作るのが良いかもしれません。
でも、プラスチックのコンクリ舟などを利用して、水場を作る場合は、そんなことは出来ませんし、なにより、小鳥の水浴び場とはなりにくいですね。
この場合は、トンボなどの昆虫の飛来を期待しましょう。
こうした容器には、抽水生の水草を植えるのが一般的ですよね。メダカなどを放す場合には、産卵床あシェルターとして有効ですし、水中の栄養分を吸収したり、水質の安定にも寄与します。トンボにとっても、産卵や羽化の際に、基質として使われます。
地元産の植生にこだわるなら、ご近所の農家にお願いして、水田の土を10リットル程度もらってきて、シードバンクからの発芽を期待する手もありますが、都会ではそうもいかないかも知れませんね。
まぁ、ホームセンターへ行けばスイレンだの斑入りのアシだのも販売していますが、それだとどこも同じような水景になってしまいますね。
そこで、意外な水草の入手場所のご提案。
スーパーか、八百屋さんです。
まず、クワイ。これはオモダカを食用に改良したものなので、泥に植え込めば、発芽、生育します。いきなり水中に植えてもポコポコ浮いてしまうので、しっかり発芽するまでビニールポットで育成するのが良いでしょう。また、けっこう5月頃になって、水温が高くなってこないと発芽しません。
次に、クレソン。これも実は水生植物です。挿しておけば泥でも赤玉土でも根付きますが、割と高栄養にしないと、すぐ貧弱になります。
お次はセリ。水田でよく見かけますから、言うまでもないでしょうが、これも水生植物です。よく売っている地域と、そうでない地域があるようですが、販売されていたら、試してみて欲しいものの一つですね。
それと、クウシンサイ(空心菜)とう中国野菜。
これも挿し芽でいけますが、やはり発根してくるまでは、バーミキュライトや赤玉土で、ビニールポットで育成した方が良いですね。
ただ、熱帯性種なので鑑賞できるのは秋まで。保温しても冬期に枯らさないのは難しいので、種子を採った方が良いでしょう。
これらはもちろん、収穫して食用にも出来ます。
でもまぁ、セリだとキアゲハ幼虫が食い荒らしますし、クレソンやクウシンサイは、アブラムシが大好き。クワイはバッタ類が好んで食べます。
でもビオトープですから、そうやって来てくれた昆虫たちも成果の一つ。
もちろん農薬なんぞはまきませんから、人間が収穫、賞味できる部分は少ないかも知れませんね。
あと、面白いところでは、コメがあります。
正月飾りの稲穂や、自家精米の中にたまに混じっている籾を植えれば、たちまち簡易水田のできあがり。種苗法に抵触するので、種籾の購入は難しいですが、成功すればなかなか楽しい水景になります。
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