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2008年6月

2008年6月16日 (月)

アリの行列

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鬼嫁ビオトープに、待ちに待った方達がやってきました。

そうです。アリさんです。

「何言ってんのこの人?」

と馬鹿にするなかれ。

アリを目の敵にする人は非常に多いですし、専用殺虫剤まで販売されていますが、このアリこそ、地上のミクロ生態系の基本種であり、彼等無くしては庭園ビオトープは成り立たないと言っても過言ではないでしょう。

確かにアリは、うじゃうじゃと何にでもたかって、気持ち悪いです。

でも、逆に考えてみてください。

彼等がいなかったら、虫の死体はそのまま。

落ちた果実などもそのまま。草の実も落ちっぱなし。

また、彼等は若齢のイモムシも大好物。

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クロヤマアリVS黒いイモムシ

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クロナガアリVS緑のシャクトリムシ

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そして、極めつけはこれ。

トビイロケアリ?VSイラガの幼虫

もう、なにかというと殺虫剤を撒く、虫嫌いのガーデナーの方っていらっしゃいますよね。

アリを殺す殺虫剤を撒き、イラガが発生したといって殺虫剤を撒き、ハチが巣を作ったと言って殺虫剤を撒き・・・・・すみません、端から見ていて、非常に滑稽です。

イラガをはじめとする毛虫、イモムシは、クモやカマキリ、アシナガバチも食べますが、彼等も殺虫剤であっさり死にますからね。

もちろん、アリは毛虫やイモムシだけでなく、バッタだろうがミミズだろうが、小さい個体は、隙を見せればアリに襲われます。

でも、そういうことがなかったらどうなるのか・・・・当然、どの種も殖えすぎてしまいます。特に個人の庭は、飛来する野鳥も少ないですし、トカゲやカエルなどの捕食者も、住み着きにくいわけです。

更に言えば、ムラサキケマンやスミレ類は、種子にエライオソームという栄養の塊をくっつけていて、これを食べるためにアリが運ぶことで、種子が広く運ばれていきます。

アブラムシを育てるのも、アリの大事な仕事です。

「アブラムシ?害虫じゃない!?」

と思われるでしょうが、アブラムシはテントウムシの大事な食料です。

アリがいなければ、アブラムシはテントウムシにあっさり食べ尽くされてしまいますし、そうすれば、テントウムシ自体も庭から去っていきます。

テントウムシ以外にも、クサカゲロウの幼虫はアブラムシを専食しますし、小さなカマキリやクモ、変態直後のカエルなどにも、アブラムシは貴重な食料ですね。

さて、話がアリから逸れました。

このように、アリはせっせと働いて、ビオトープの生態系を守ってくれているのです。駆除なんてとんでもない話です。

しかし、最近では外来種のアリも現れつつあってこいつらだけは、話が別。

室内の本の隙間などに巣を作るイエヒメアリなどは、まだ可愛いもんで、アルゼンチンアリは最悪です。

アルゼンチンアリは、ちょっとした隙間にも巣を作る上、同種なら他の巣のアリと争わず、超巨大コロニーを形成(なんと直径100km!!)するそうです。

ですから駆除や根絶が容易ではなく、在来種のアリはもちろん、あらゆる生き物を食害して、時には絶滅に追いやった例もあります。

このうえもなく厄介なことで世界的にも有名で、日本では特定外来生物に指定されていることはもちろん、世界の侵略的外来種ワースト100選定種でもあります。

こんなのが、お庭にやってきたら・・・・・・まぁ、なんとか駆除するしかないでしょうね。

幸いなことに、まだ私の住む地域では発見されていないようですが。

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2008年6月11日 (水)

コンテリクラマゴケ

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青い。

なんと青いクラマゴケ、発見です。

場所は、会社近くの二次林の中。バスのいるため池上部の山道でした。

見つけた時は、小躍りしましたよ。

だって、こんなブルーのクラマゴケなんて、見たことありませんでしたし、新種ではないにせよ、かなり珍しい変種か何かに違いない・・・・・・・と思っていましたから・・・・・・

・・・・・・・・・まさか外来種とは・・・・orz

そうなんです。

知っている人は、「なんとアホなヤツ」

と思われたでしょうが、実はこの植物、「レインボーファン」なんて、インドの山奥で修行でもしていそうな商品名をつけられた、れっきとした観葉植物として、販売されています。

・・・・・・・しかも、けっこう安価。

しかも、調べてみると各地で野生化しているようです。本来中国産ですが、比較的南方系のくせに、こんな雪国にまで、定着してしまうとは恐るべし。

しかし私は、趣味で植物を育てている方達に言いたいことがあります。

あなた達、最後の処理がアバウトすぎ。

花期が終わったり、見頃が過ぎたり、観葉植物だと室内で徒長したりすると、あっさり捨てますよね。パンジーやビオラだって、さあ、これから種子をつけようって時に、あっさり引っこ抜かれてポイ。うまく育てれば、何年も咲くベゴニアだって、捨てられています。

生き物だとはいえ、買った以上は自分の物ですから、それは百歩譲って仕方ないです。

でも、半分生きているような鉢植えを、なんだか鉢ごととか、引っこ抜いて鉢の形のままとか、河川敷や休耕田、林縁などに捨てに来る人の多いこと。

私がこれまで拾った鉢植え。

シンビジウム、ゴムノキ、ノースポール、シャコバサボテン、名称不明のサボテン、イチゴ、ゴールドクレスト、斑入りカポック、ベンジャミンゴム・・・・・・・・・

凄いとこでは、河川敷にしっかり植えられたオリヅルラン。

・・・・・・・・なんで??

ゴミに捨てるのは可哀想だとでも思うのでしょうか?

可哀想なら、最後まで栽培してあげればいいでしょう。

そもそも冬期になれば、熱帯種は枯れます。

いや、枯れればいいですが、枯れなかったら??。

最近では、温暖化で雪も少なく、屋外で越冬してしまう種が増えてきています。

カポックやゴム、ドラセナ、柑橘系の熱帯種なども、北陸で地植えで冬越ししてしまうようになってしまっています。

おそらく、この「レインボーファン」こと、和名「コンテリクラマゴケ」も、そんな感じで林縁にポイ捨てされた鉢植えから広がったものでしょう。

林の一角に一大群落を築いていましたから、ほぼ、帰化したと言っても良い状況です。

日本の生態系にどんな影響を与えるか、現状では未知数ですが、影響が出てからでは、ほとんど対策不可能なのも、外来生物問題の特徴です。

大したことないと良いのですが・・・・・・・・

でも、お願いですから、鉢植えをそのへんにポイ捨てしないでください。

私が拾った植物たちは、手当の甲斐無く枯れたのはほんの少し。ほとんどは回復して、里子に出て行ったり、現在もウチにあったりします。

洋蘭なんか一鉢も買ったこと無いんですが、シンビジウムもデンドロビウムも持ってます。

できるならば、最後の最後まで面倒を見てやって下さい。

どうしても捨てるなら、燃えるゴミか、燃えないゴミとして捨てて下さい。

どうも、鉢植えの土や植物を、回収してくれない自治体もあるようですが、そのまんまだからダメなわけで、分別すれば大丈夫なんじゃないでしょうか。

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2008年6月 8日 (日)

ナメクジの天敵!!

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いきなりのグロ画像からですみません。

実はコレ、我が家のビオトープ内で発見した、コウガイビルの捕食風景なんです。

説明しますと、二つの固まりは石の上で殺害された二匹のコウラナメクジで、左側の方は食べ終わって離れていく、コウガイビルの頭の部分が写っています。

コウガイビル・・・・・といっても、身近な割に知らない方が多い生き物です。

個体数は少なくないはずなのですが、まぁ、あんまり石の下をめくってみる大人が少ないのと、子供はコレを見つけても、正体を追求することなく、グチャグチャにしまうことが多いせいだと思います。

事実、私も幼児の頃から、庭の石の下でこの生き物を何度も見ていましたが、動きの鈍さと、あまりの不定型な姿に、正直、生き物だとは思っていませんでした。

その後、小中と得意科目は理科で、高校では生物部の部長まで張って、大学も生物専攻。

にも関わらず、コウガイビルの名前と姿が一致したのは、大学二年の動物形態学実習の時だったのですから、まぁ、私の間抜けさ加減を差し引いても、この生き物のマイナーさは推して知るべしです。

しかも、この生き物をご存じの方であろうと、こいつが肉食で、しかもナメクジやミミズなどを食べるなんて、知っている方は更に少ないでしょう。

しかし、ご覧の通り、食べるのです。

以前、「探偵ナイトスクープ」という深夜番組のボツ企画集で、

「ナメクジがミミズを食べるところを見た」

という人が出てきて、必死で普通のナメクジにミミズを食べさせようとしていましたが、結局ナメクジはミミズを食べず(当たり前)呆れて探偵さんは帰ってしまっていました。

が、実は、答えはコレだったわけです。まぁ、種類は大型のオオミスジコウガイビルか、クガビルかも知れませんが。

あ、ちなみにこのコウガイビルは「ヒル」とついてはいますが、扁形動物に分類され、いわゆるプラナリアの仲間で、ヒルの仲間ではありません。

クガビルは環形動物で、ヒルやミミズの仲間ですけど。

どっちも、人間にとってはまったく無害。

外来ナメクジを食べてくれることを考えると、有益といっても過言ではないと思うのですが・・・・・・・・

存在を知っている人には、たいてい、全力で嫌われている生物の筆頭ですね。

まぁ、確かに・・・・・・・私も正直言って、好きな生き物ではありません。

身の毛がよだつほど嫌いってわけでもないですが、出来れば一緒に寝たくはないですね。

私の知り合いにも、タランチュラを含め、クモを何匹も飼育していたヤツ、ヘビをこよなく愛する女性、カビや変形菌を自宅アパートで培養していたヤツ、外国産オオムカデを長年飼っている先輩、30センチの熱帯ヤスデを十数万で買ったヤツ、外国産の巨大ゴキブリを数百匹増やしてネット販売していたヤツ・・・・・・

出身が生物学だけに、普通の感覚からはみ出すどころか、普通という言葉自体を、遙か彼方に忘れてきたような、色んな知り合いがいますが、このコウガイビルを「好き」と言った人間には、ついぞお目に掛かったことはありません。

このねっちょり感といい、長さといい、のたくる動きといい、のっぺらぼう加減といい・・・・

あらゆる点が、人の生理的嫌悪感を煽るようです。

とはいえ・・・・・・驚いたことに、東京のとあるペットショップで、大型のミスジコウガイビルが数千円の値段で売っているのを目撃したことがありますから・・・・・・買うヤツ(飼うヤツ)がいるんでしょうね。・・・・・・・・こんなのでも。

まぁ・・・・・・・・・

陰に生き、陰に死するがコウガイビルなど石の下の住人達の定め。

鬼嫁に見つかることはまずありませんし、なにより、最近コウラナメクジが増えすぎて、せっかく挿し木をしたエゾアジサイや実生の樹木が穴だらけにされていましたから、むしろ我が家のビオトープにとっては、大歓迎すべき生き物ってわけです。

悪し様に書きまくりましたが、このコウガイビル、そういうわけで皆さんのお庭にも、住んでいてくれれば、食塩やその辺の妙なナメクジ忌避剤などより、ずっと効果的でしょうから、嫌ってもいいですから、できれば駆除しないであげてほしいものですね。

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