大変なことに・・・・・・・・・・
とあるオークションサイトを見ていたら、長年欲しかったある種のトカゲが出品されていました。採集の助長とか、差し支えのある場合があるので、種名は表記しませんが・・・・・・
国産種なので、もともとあまり商業的には評価されていなかった上に、採集が困難で、ほとんど流通していません。それを20年以上前、旅行先でぐうぜん捕獲したのですが、当時は器具も餌も今ほど発達しておらず、一年もたたずに死なせてしまいました。
しかし、飼育器具や商品も進化し、私自身も少しずつスキルアップして、これなら飼える、あの種を飼いたい、殖やしてみたい、という思いを抱いてからさらに10年・・・・。
やっと見つけたトカゲです。
以前は商業価値もなかったはずが、なんと出品価格はウン万円。
そりゃそうだ。この種の良さに、世間がやっと気づいたってだけの話です。
しかし、もともと多くはない種だったのが、すでに希少種になってしまっているということもあるでしょう。本来、私の主義としては、「絶滅危惧種は飼わない」というのがあります。
今飼っている種も、オオウナギ、ウナギ、ヒョウモントカゲモドキ、トゲオオオトカゲ、金魚、アメリカハコガメ、アカミミガメ、イシガメ、ヒメアマガエル、ヒラタクワガタ、カブトムシ、ニホンカナヘビ・・・
と、種類数はけっこういますが、ほとんどが希少種ではなく、比較的お高いアメリカハコガメ、トゲオオオトカゲも飼育下での繁殖個体です。
ですが、今回は・・・・・・・・・
どうしても10年越し、いや、20年越しの思いを成就させたい!!と思いました。
しかし、絶対に死なせない。かならず殖やして大所帯にし、流通させて、自然個体の希少価値を下げてしまおう。一匹数百円で、当たり前にショップに置かれるようになれば、わざわざ捕獲に行く人もいなくなるはず・・・・・・・・・・
しかし、まぁこういった理屈もへりくつの一種。
たいていの繁殖を目指す飼育者はそう思っても、うまくいかない場合の方が圧倒的に多いのです。非難されれば、反論の余地はありません。
でも、多くのカブト、クワガタや、インペリアルゼブラプレコ、チョコレートグラミー、カメの仲間などで、そうやってマニアが繁殖技術を確立することで、野生個体から搾取しなくてもよくなってきているのは事実です。
私も、もし、今回殖やせずに死なせるようなことがあったら・・・・この種だけでなく、二度と希少種には手を出さない。という覚悟で入札、落札しました。
しかし、これまでは前置き。事件はここから起きたのです。
出品者との連絡も付き、代引きで送ってもらう手はずも整えました。
ただ、そのまま自宅や会社に送ってしまうと、高価な代引きが来ては、「なにやってんの」となるに決まっています。
出品者の方には
「家族や会社にばれると大変困るので、センター留めにての発送をお願いします」
と連絡しました。
そして、飲み物や雑誌を我慢して、何ヶ月もかかってコツコツ貯めたへそくりを準備して、喜々として到着を待ったのです。
ところが、到着予定のその朝、会社で執務していると、妻から電話が。
「今どこにいるんじゃっっっ!!」
「会社に決まってるやろうが!なんやその怒り声!!」
「おまえウン万円もするモン、何買ったんや!?」
一瞬、時間が止まった気がしました。
頭の中をぐるぐる色んな事が駆けめぐります。
え?オレ、センター留めにしなかったか?連絡先電話番号も携帯にしたよな?万一間違って配送されてもいいように、会社住所にしたはず。なんで自宅に?
「クロネコから電話があったんじゃ!!余計なモン買いやがって、送り返してやるからな!!」
そんなことをされたら、貴重なトカゲが往復の時間で死んでしまうかも知れません。いや、この季節ですから、その可能性は高い。
私は、あわててセンターへ受け取りに行きました。
で、受け取った伝票を見てみると、住所はちゃんと会社住所。ところが、なんとご丁寧にも電話番号だけ自宅のものが書かれていたのです。
私は「家族や社員にばれるとまずい」ので、センター留めをお願いしたのですし、電話番号も万が一を考えて、送付先には携帯の番号を書いていました。
それを、何を思ったのか出品者は自宅の電話番号を書いてしまい、クロネコさんは荷物の到着を自宅に電話してしまったのです。
私は怒りの電話を出品者にかけました。
しかし、出品者は逆に激高して怒鳴り出す始末。
「なんだコノヤロー!!!そんなもんお前の勝手な都合でこっちには関係ねえだろうが!!」
勝手な書き方をしておいて、謝罪の一言も無し。
勝手な都合て・・・・・・・・売り上げや利益やコストに響くことでないなら、お客さんの都合を最優先するのが、商売における最低限の配慮ではないのでしょうか。
まぁ、こんなヤツに謝ってもらったところで、最悪の事態をどうしようもないわけですが・・・・。
で、結果としてどうなったかですが・・・・。
そのトカゲは飼育を許されました。
しかし、キャッシュカードは取り上げられ、自由に使える小遣いはゼロ円になりました。
妻いわく、「毎日、減った分だけ、財布に足しておいてやる。ただし、レシートや領収書のないものは認めないし、必要ないと思われるものの購入も禁止する。」
だそうです。
しかも、いつも通販で餌を購入しているところに「ここ一年の購入履歴を出させろ」という条件までも付けられました。
頼んではみましたが、そんな面倒くさいこと、だれがやってくれるでしょう。
しかも、いまだに財布に減った分が足される気配もありません。
なんで、会社の社長やっていて、こんなきゅうきゅうした生活を続けなくてはいけないのか・・・・・・・これなら、独身で会社勤めの方がなんぼかマシですよ皆さん。
私と妻のどっちが悪いのか、これは色々意見もあるでしょうが、私はこの出品者は許すことが出来ません。怒りのメールを送っておきましたが、「返信の必要はありませんが」という言葉を真に受けてか、何の音沙汰もありません。
まぁ、彼のやったことが、ミスと言えるかどうかも意見があるかも知れませんが、配慮が足りないうえに態度が悪いということはハッキリ言えるのではないでしょうか。
しかし、こうなっては、とにかく飼育に専念するしかありません。
絶滅危惧種指定されてはいないといっても、希少種を購入してしまった罰が当たったといえば、それまでなのでしょうが。
トカゲは今のところ、ペアで仲良く木に登っています。
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